花屋創業塾 塾長日記

花屋創業塾で花屋開業を目指す塾生さんに花屋経営の全てと花屋実践技術を マンツーマンでお教えして居ります。 なぜ、素人が28回の講座で、花屋を開業出来るのか ・・・

年末の売り時に 作りながら販売するなどありえない!

まいど!

12月19日のあいるフラワーカレッジ 

花屋開業講座担当の長谷川が、f:id:jyuku-cho:20090923091453j:plain


お花屋さんにお役に立てばと提案です。


お花屋さん     

    どないしてはりますか!!

          しっかり儲けておくんなハレや~

いよいよ押し詰まってきましたよ~

12月19~25日までに花屋オーナーさんが

必ずしておくべき事に、臨時スタッフへの手配、商品作りと

作業や準備ごとなど イライラするほど沢山有ります。


上記の準備が遅れたらば 思わぬ痛い目にあいまして

それは、

年末の商戦で大事な 売り上げを落とすことになるのです。



様々な営業タイプのある花屋で、年末に意外と売り上げを作るのは、

お仏壇に供えるお仏花と神棚用の榊 荒神松、墓参用花束などなどで

とても地味な商品群が 確実にお客様を店に引き付けてくれます。


花屋開業講座 の私が現役オーナーだったころ

28~30日にかけて、仏花が400束 

榊 荒神松あわせて、450ヶは事前に仕込んでおかなければ

とてもお客様の要望に応えることが出来ません。


年末の売り時に作りながら販売するなどありえなくて

毎年12月20日ごろから、クリスマス商戦など知らんぷりして

店のスタッフと手分けして (販売担当を一人残し)

他の者たちで手始めに 松竹梅を取り付けた榊を作ります。


仕入れた榊の束に、

クマ笹 こくせん(梅のつぼみを付けた小枝)小松


台所の神様の荒神様用に、裏に三本の松、表にクマ笹とこくせんを

年末バージョンとして作り置きます。


それを段ボールに並べ 上に濡れた新聞紙をしき、それを何段も重ねて

箱ごと冷暗所の倉庫などに積んでおきます。


仏壇用の小束=仏花くくりも ああだこうだと言いながら

セッセセッセと作っていき、一旦プランターなどで水を吸わせたら

上記と同じように濡れ新聞をひいて段ボール箱に重ね入れて

日の当たらない冷暗所にいくつもの段ボールを重ねおきます。


最近の街の花屋さんでは余程のお店でないとこれほど

大層な事はしないでしょうね。


なぜなら、 仏花や榊ををスパーマーケットやホームーセンタなど

が安く大量にセルフ販売しているからで、これはこれで花屋としては

寂しい気もしますが、その分利益率の良い迎春アレンジに

手を掛けることが出来て、助かる部分も無きにしも非ずですが・・・



先ほど仏花を400束作ると書きましたが、

多く売るお店では、2000束も作り置きをするそうで

店の地下に、冷蔵装置を施してあるほどで、見せて貰ったときは

もすごいですね~と ビックリしたものです。

2000も作るそれに榊などを入れると・・・すごい数ですね


私は400くらいで良かったとその時 

ホットした思い出がありまして、

なぜって

同じ寸法 同じ花材で同じものを延々と作るなんて

私と私の店には不向きと感じるのです。


なぜならば

単価の高いアレンジなどを楽しんで売る余裕など無くなるからです。


そう! 同じ花屋さんでも何で稼ぐか 評判を得るのかなど

店の性格と言うか、営業手法も含め業態は異なります。


1日6万円の売り上げとして、仏花関係で3万円ほどの店と

仏花は扱うけれど1日5千円ほどで 残りは主に趣味やギフト関係で

あるならば、私は後者を選ぶでしょう。

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また自店をそのような性格の店となるように

出来るだけギフトへとウエイトをかける花屋業をしてきました。

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事前に作り置く話で 事前に用意するべきことで利益率を上げる


事前に作り置く話の実例にもどりますが

答えは簡単で 作り置きができる商品なのにしないのは、商売下手です!!


6年ほど前に新規開店目指す塾生さんが、 私に毎年 年末に

行列のできる花屋が有るんですが、競合店になるかもで

一度みてくれませんかと依頼があり

行きました~



確かに店頭から10メートルほどお客さんの行列が見えます。

すごい! あっぱれな花屋だと思い店内を外から覗きました。


なんだこりゃ~  ようやるわ~

並ぶほど次々と売れているのでは無くて、

店内で出来た物から売っておられるのです。


この書き入れ時に下手な商売をすると・・・


前夜か前日にでも作り置きをして売る数を確保していれば

お客様も並ばなくっても済む話ではとおもいます。


現場で仏花作りに3人も手を使えば、花を選んで買いたいお客様や 

迎春アレンジを選んで買えるよう多数展示販売するまで

まったく手が回らないのが見え見えで、


紹介してくれた塾生さんに、開口一番


下手な商売をする花屋さんだね~

     悪い見本だよ~

とその理由と解決策を教えた古い事を思い出しました。

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その塾生さんは 違う場所で店舗を見つけて開業に至りました。



いろいろ年末にしなければならないことが多すぎますが

過去の記述もご覧いただけると幸いであります。


気分をさわやかにして頂くために

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  (オーナーさんが在校中のブーケレッスンでの作品です)

卒業したフラワーデザイナーのお素敵な花のサイトをご紹介!

どうぞご贔屓にねがいます。

Ayanasu 花工房 
ayanasu-hanakobo.jp



今日も最後までお読みいただきありがとう御座いました。

花屋開業担当の

あいるフラワーカレッジwww.i-ll-flowers.com
の長谷川でした。