毎度おおきに! 花屋開業講座の長谷川塾長です。
今回の花屋開業講座のテーマは 未来の花屋オーナーさん向けの講義で、
花屋するなら 覚えておきなはれや~
と題しまして、花屋を開店する時の仕入れ関係の疑問や、
現状についてお話いたします。
この記述は、過去にアップしたものを基にしておりまして追記と訂正と
お読みいただくのに便利な様にと思い
最新のスタイルを真似して書き直しを試みました。
- 〇 花市場のセリに参加する事が可能でしょうか
- 〇 新規参入者の花の仕入れ先で仲卸業者の利用
- 〇 仲卸さんから仕入れをする場合のメリット
- 〇 仲卸さんとのお付き合いの仕方
- 〇 仲卸業者を通じた仕入れのデメリット
改めて書くと決めてから、ネットで調べ直す機会があり多くの
意見がある事に気づきました。
未来の花屋オーナーさんもネットで検索して頂くと、様々なサイトで
異なる意見が散見され、迷うことが多いと思います。
地域的な違いや花市場の方針にもよりますので、答えは一つでは
無いことをご承知おき下さいね。
〇 花市場のセリに参加する事が可能でしょうか
東京の大田市場の買参人権について詳しく 案内されていますので
ご覧ください大田市場買参権取得には大きく3つの条件がございます。
常時売買に参加する方が市場取引業務に3年以上従事した経験をお持ちで
あること。
業務資金として100万円を有する
過去1年間の仕入実績金額が300万円以上あること</div>
ご覧いただいたように花屋を始めたいと思いついても、
花業界で3年以上の経験と 過去3年間の仕入れも実績も条件でありますので
新規参入者にとってはかなり高いハードルだと思います。
〇 新規参入者の花の仕入れ先で仲卸業者の利用
この花屋開業講座 塾長ブログでは、花業界の経験の浅い方や
ど素人さんでも花屋の開店が可能で、その場合の花の仕入れについては、
市場内にある仲卸の利用を提言しているのが 現実的です。
まず初期の花屋の仕入れについて、新しく起業をされた新米オーナーさん
の仕入れは、花卉市場にある仲卸(問屋)に登録してから〜現金払いで
スタートです。
当日並べられている花の中から必要なものを選ぶスタイルでこの時に
買わないけれど気になる花など、多くの品種名を見ることになるわけで、
その色や値段などをメモしておくと後日役にたちます。
ネットで仕入れもできますが、新米オーナーで花の銘柄とその品種の持つ色や
艶まで知識が無い時期には、市場の仲卸業者で現物買いをすべきで
習熟してからネット仕入れも気楽に利用できると思います。
仲卸業者から仕入れを3年間続けて 仕入れ量が増えた段階で市場のセリに
参加することが常道でしょう。
〇 仲卸さんから仕入れをする場合のメリット
新規開業者の花屋さんは、仲卸さんを通じての仕入れをするわけですから
そのメリットに付いてをお話しましょう。
メリットは仕入れ時の;貴重な時間が短縮出来ることでしょう。
(セリ場で長い時間座り 必要な物がセリに登場するのを待つ長い時間が無駄)
;多品種を少量づつ買付できて商品構成をバラエテイ豊かに出来ます。
花にもよりますが5本~10本から20本単位で買えます。
セリで買うより一品当たりのロットが少量で、廃棄ロスの削減が可能;で
新米オーナーにとって現物を手にとって見れることが最大のメリットでしょうね。
仲卸さんから情報を得ることができること、仲卸さんの機能が使える
(例えば一時的に大量仕入れが必要な時に対応して手助けしてくれる)
作品展などの難しい品種や品揃えをこなしてくれる。
数えあげればこの他にも いろいろとオーナーさんをサポートしてくれる
サービスもあります。
〇 仲卸さんとのお付き合いの仕方
甘えるな新米さんと言いましょうか、初回からきちんと挨拶してください。
花市場の仲卸業者さんは あなたより先輩で、花についての専門家でもあるわけで
教えを乞うつもりでお付き合いすると、親切に教えてくれる事が有ります。
なぜなら仲卸さんも商売ですから、商売に対して熱心で、真面目で 謙虚な
態度で臨まなくては、相手にされませんぞ〜
創業塾講座では仕入れをする時に、新米オーナーさんがとるべき態度と
上手に付き合う方法と商品である花材の選び方を学んで頂きます。
先ずはご注意を=新米オーナーさんが甘えていては駄目です。
プロの花屋さんが出入りする仲卸業者ですから、買ってやるぞ~とばかりの
横柄な態度やお客様は神様でしょう なんて勘違いをしてはなりません。
近所のスーパーマーケットで品選びする感覚で、
あれもこれもと触りまくる事は、花が痛みますのでご法度で
商品を仕入ると言う行動は、消費者が惣菜の買い物をするのとは違います。
こら~ 花だぞ~ 優しく触れ~~
上記の消費者行動をする花屋を中卸の売り場でも頻繁に見かけて残念です。
〇 仲卸業者を通じた仕入れのデメリット
デメリットで一番にあげられるのが、セリの価格に仲卸業者の手数料が
上乗せされているという事です。
セリにて100本で5000円の場合の単価は50円 1本あたり50円ですが
それに仲卸業者が加える手数料の1割以上が加算され
単価55円~60円に 任意の設定(市場との取り決めはあるようですが)
自由裁量の部分もあるようです。
束売りがメインの素材販売型の商法ならば セリの直接取引が必須ですが
ギフト対応で技術優先したいなどの営業形態であれば、
開業してから たくさん売れるまでは 少品種で多量の仕入れはすべきでは無く
多品種 少量の品揃えで営業を!
と塾長は口うるさく指導していします。
バラで一口50本 カーネーションは100~200本
菊は100~200本(産地により)少品種で多量の仕入れはすべきでは無く
多品種少量の品揃えで営業を!と 塾長は口うるさく指導していします。
セリでバラを5色そろえると バラだけで250本ですよ~
花の仲卸業者さんなら 1色10本単位ですから 5色揃えて50本からと
好きな数字で取引が可能で、お客様から見ればバラエティー豊かな品揃え
珍しい花もあるようでと高評価を得ることが可能です。
多品種 少量で揃えることで &花材ロスの廃棄が減ります。
但し 歩道上にもはみ出して束をバケツで沢山並べるような
素材型花屋ならば セリでなければ採算が合わないし体力勝負の商法ですから
初心者が参入する営業形態では無いでしょう。
仕入事情を知ることで、
今一歩花屋さんに向けて希望を持てたのでは無いでしょうか、
ご自分の目で多くの疑問を少しでも減らして行くことを願っております。
最後までお付き合いありがとうございました。
またお越しください、 塾長でした。 <