花屋創業塾 塾長日記

花屋創業塾で花屋開業を目指す塾生さんに花屋経営の全てと花屋実践技術を マンツーマンでお教えして居ります。 なぜ、素人が28回の講座で、花屋を開業出来るのか ・・・

花屋店舗の作り方 店舗構造について

花店内装と什器設備について


花屋を開店、あるいは改装しようと予定するオーナーへの提案です。

いろいろな店を見せて頂いたり、お話しを伺ったり、

また経験した事をもとにお話しします。


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スクールの花の器などの収納棚で、手前の部屋と奥の部屋との境界線の
パーテイションの役割を持たせています。


  
どちらのお店も収納スペースを持たない&作られていない!

すなわち
 
見せるものと 見せたくない物 の境界が曖昧では困る!
 

新しく花屋の店作りを考えると新米オーナーさんは、どうしても夢を形に

したいと言う思い入れや希望が有ると思います。  

それはそれでとても大事で素敵ですし、花屋商売に対するコンセプト

形で表すのは素らしい事で、店頭〜店内をカツコ良いレイアウトや

什器を考えます、当然の事です。


しかし、うっかりする目立つ部分ばかり頑張りすぎて、

今日の提案である 

見せる物と見せたくない物の境界 の考え方が後回しになるか 

忘れがちになり後で気が付いた時にはどうにもならない後の祭りと言う、

素人さんの落とし穴に落ちる事になりかねません。


鉢、花瓶、かご、吸水フオーム、発送用箱、たまにしか使わない道具、

私物は何処に置く・・・などなどいっぱい有り、どこに収納するべきかと、

気が付く新人オーナーさんは少ない様です。


なぜか?

一番の問題は、

○ 狭い店舗だから仕方がないと最初からの諦め!

○ 花屋店舗の裏側は、見た事がない&なかなか見せてくれないから!

○ 客側目線でしか、レイアウトや設備に関心がないから!

○ 花屋向きの什器や店舗用設備の専門店,インテリアデザイナーが居ない

〇 花屋開業指導書を見ても、細かい点まで書かれてない。

つまり  適切なアドバイスが出来る人が少ないのが現実でしょう
 

又、店舗物件が見つかってから開店までの期間が短いのか

情報が少な過ぎるのも原因かもしれません。


花屋開業 創業講義では 必ずアドバイスしていますが 理解して頂くまでに時間が掛かります。


なぜ理解できないのでしょうか?

開業を決心してから、同業店舗に見学に行っても、バックヤード(裏側)までは見せて頂けないし

素人では、目立つ内装や、綺麗な備品ばかりが記憶に残るからかも知れませんね

または、気が弱くじっくり観察出来なかったのも原因でしょう。


それに、内装業者やデザイナーさんは、花屋の実態を知らなさ過ぎるようで

ときどき建築屋や不動産屋も花屋さんだから床は水を流せるように傾斜をつけなくてはいけません

水場を広く取らなければ不便なのでは等と、ひと昔前の古い花屋像をイメージするような始末です。


花屋開業を控えて創業塾では店舗レイアウト 什器 備品の配置について塾生さんの想いを大事にしながらも

実務経験上から、素人の見過ごしやすい部分についてもアドバイスをしております。


また開店前には現場へ顔を出してチェツクするようにするのですが、

間に合わないと大変です 
 

開店までに色々なお店を見て参考にして、レイアウトを自分の店にあわせていけば良いのですが、
 
如何しても目立つ物ばかりが気に入ってしまい 見えない部分、と 見せていない処に気が付かないのが現実のようです。



また施工業者は 目立つ部分についてはいろいろアドバイスをするし、それに工事の段取の都合を優先します。

施工上儲からない部分とお客様から見えない部分については、業者にとって興味は無く、

追加工事費が発生するように、お店がきれいに成りますヨ〜とばかりグレードアップするように

売り上げを目的に説明と説得をしがちです。
 

このような状況になると初めて店舗作りする花屋オーナーにとって、

建築工事の人が花屋のついて専門家と錯覚して要らない事を言って工期が延びては・・・と 

また無駄な出費を断るのに腰が引ける様で、大事な事を後回しする事も起こり得ることに・・・


限られたスペースを上手く使うにはどうすれば良いのでしょうか?


収納スペースを増やす&作るべきと書きました。ではどうすれば?


店舗面積で余裕があるならば、バックヤードをお考え下さいね 

バックヤードにはお客様から見て欲しくない道具と私物、

急ぎの時の仮置き場にも使えます

たたみ1畳分でもあればず気分的にも楽になれるのではないでしょうか。


細かな収納品ならば、陳列台の下に扉付きの棚を付けるだけで、

便利で機能的になるでしょう


美容室 エステサロン等はお客様にやすらいで頂く意味もあり、

見せたくない物 見られたくない物の境界線を意識して設計

されていまして予備品入れ収納 プライベートスペースの確保が

高度に出来ている業種ですから参考にして下さい。


町の飲食業と商店街の店を見て廻るだけで、繁盛している店と

閑古鳥が鳴く店の差は歴然で乱雑に散らかった店ほど収納設備がでたらめ

でしょ。


花屋さんは、花と言う商品を通して夢を売る仕事なんですから

見栄えばかりではなく

見せるものと 見せたくない物の 境界が曖昧では困るのです

がんばって収納場所とプライベートスペースの確保をお考えください。


やってみなはれ やってみなきゃあ分かりまへん 変われません!

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最後までお読み頂き有難うございました。長谷川塾長