花屋創業塾 塾長日記

花屋創業塾で花屋開業を目指す塾生さんに花屋経営の全てと花屋実践技術を マンツーマンでお教えして居ります。 なぜ、素人が28回の講座で、花屋を開業出来るのか ・・・

花屋の仕事を楽しんでやりませんか? きっと・・・

はてなブログの今週のお題は 

感謝したいこと、ありがたやありがたやですが、

旗を振りながら、呪文のようにとなえる

ありがたや~ではなく、


振り返れば感謝したいこととして、

また 商売が軌道に乗ってから気が付く

あの時のお客様とのやり取りや

その方のおもかげのシーンのことを・・・



どのようなご商売であろうと、

オーナーとして創業すれば、

沢山の努力と苦労と、不安と気苦労を経験しますよね~


日によって 売り上げがある日、

気候が良いのに来店客数が伸びないなぁ~

なんでこれが売れないんや~ 

これ以上安くすると利が乗らないし~


花屋の場合、今週は彩りよく多くの花を

仕入れたのに売れずでロスが出そうとか

いいろいろなことが有りますが、

今書いた悩みはほぼ商売に慣れてきたときに

思うことで、開業して初期の段階では、

一日の営業が終わるまで目の前の事で精一杯です。



花屋の新規開業では、すぐになじみのお客様が

出来るわけが無くて、気軽な一見さんを相手で 

♪ まいど~ いらっしゃい~ ♪等々の

声がけを許される御ひいきさんが皆無です。


気楽に話せるお馴染み様が何としても 
 
・・・ 欲しいんです~


今から何年も前に、園芸店からスタートしたのですが、

そのころに植木を見に来られる年配の方、

ダンデイな中年男性の方、

小柄なメガネのおばあちゃんが思い出されます。



特に閉店後に品物の手入れや 花の陳列を変えたり、

模様替えを遅くまでしていた時のこと

お酒でご機嫌な感じでお家への帰り道で

私の店の前を通り、わざわざ店に立ち寄って

赤いバラ有るかいと・・・・


模様替えやバケツの水替え作業で

トッ散らかった店に入ってこられます。


夜の9時過ぎ頃で、

バラは花束にしてリボンをつけますねと言うと


男性は普通の包装紙でいいよ~と・・・



残業して作業をしている日と、

その方がほろ酔いで店前を通るのが

一緒であれば、必ずバラを10本をお買い頂きました。


今日はあまり状態の良いバラが無い(少し開花気味で)と

お断わりしても

構わないから10本包んでと・・・


少し値引きして言うと、

気にするな~定価を受け取れと・・・

花屋の商売も軌道に乗り出し、

従業員も抱えるようになると

閉店後の残業もあまりしなくなりまして

その方にお会いする機会もなくなり、

赤いバラを買っていただく機会も・・・

・・・・・

それから数年して、

花屋の腕を上げて自信がついたような気がした

12月上旬のお昼にその方が来店され

奥様のダンスグループのクリスマス会用に

花束のご注文を下さいました。


○○日に○○○○ホテルに届けてくれますか? 

・・・・ハイー・・・ありがとうございます!


一万円の予算で23日は8ッで24日は5ッ(

合計13万円の売り上げに)


それぞれのイメージが異なるようなラッピングが条件で

花はマスターに任せると・・・ 

うれしぃぃ~~


これを書いていながら昔を思い出し、

目が潤んでいます。


新米で開業して、少しでも良くしたいと

遅くまで残業していた事、


それに数年したら近所の花屋よりも腕を買って

いただけるような花屋だと認めて頂いたようです。



今までそこのホテルの花屋へのオーダーを

わざわざ私の店を御用達の店と認めてくださった事。


ありがたくて ありがたくて・・・


思い出すと あのお客様は、

花屋の仕事に夢中な若造の姿をご覧くださり、

応援してやろうと、

開いた赤バラでも気にするな!と・・・・


バラを買う事で、商売頑張れ~と元気と景気を付けて下さったと思います。


のちのちの事ですが、その方は、有名な企業オーナーの

一族の方と知りました。

花屋を卒業した今でも、その方の会社のコマーシャルを

目にするたびに思い出し感謝で一杯になります。


好きな仕事に打ち込むと言う事は、

後で気が付くのですが

多くの優しい目で見られていたのだと・・・・


花屋のオーナーさん スタッフの方々 

花屋の仕事を楽しんでやりませんか?

きっと あたたかな応援の手が届きます。



だらだらと昔を思い出してかきました。

今日も最後までお読みいただきありがとう御座いました。 

花屋開業講座の長谷川でした。